7/31売りFREECELL特別号23　映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』表紙カットと連動した扉ページテキスト公開します!

青木琴美の大人気コミック『カノジョは嘘を愛しすぎてる』 (通称『カノ嘘』)がついに実写化。本誌は2回に亘り撮影現場取材を行い、本格的音楽映画として高いポテンシャルを持つ本作のオリジナルな魅力を探ってきました。取材していて驚いたのは亀田誠治の制作する劇中バンドCRUDEPLAY(クリュードプレイ)の楽曲の実在感の高さ。監督の小泉徳宏は YUIを世に送り出した映画『タイヨウのうた』で現実のミュージシャンであるYUIと映画の主人公・雨音薫を見事にシンクロさせた実績がありますが、『カノ嘘』ではそれを何百倍も拡大した規模で天才アーティスト・小笠原秋(佐藤健)と彼が生み出したバンド・クリュードプレイ、そしてもうひとつの劇中バンド、MUSH&Co.が本当に今この時代の日本の音楽シーンに存在しているように演出することに成功しています。日本の音楽映画の頂点は96年に公開された岩井俊二×小林武史の『スワロウテイル』だと思いますが、『カノ嘘』はそのK点を超える過去最強の音楽映画になる可能性大! そこで、この号では『カノ嘘』をいち早く表紙巻頭で大特集! まずは原作第一巻で強烈な印象を残すクリプレ現メンバーと秋の邂逅シーンの貴重画像を公開! メジャーデビュー後大成功したクリプレ、そしてじつはクリプレのオリジナルメンバーだったのにメジャーデビュー直前に自分の意志で脱退し、ゴーストとして楽曲だけをクリプレを提供し続けている秋。そんな両者は、人目をはばかる意味もありヘリポートで落ち合いますが、クリプレのベーシスト・篠原心也(窪田正孝)だけは距離を置いた態度に。心也は秋がクリプレを脱退したため急遽入れられたメンバーで、もともと同じ高校の音楽仲間だった秋らとはモードも違い、秋に対して反発感を抱いているのです。このやたら再現性の高いカットを観ているだけでも原作ファンはこの映画の本気度がわかってもらえるのではないでしょうか? そして表紙は、映画の中にも登場しない秋+クリプレの激レアカットです!

誌面ではこのヘリポートシーンのクリプレの4人がヘリから登場、心也だけメンバーから離れるまでのカット
を掲載! 以降、タワレコでの理子との出会い、秋と瞬の餃子トークシーン、秋のチョコ食べつつの楽曲作り
シーン、秋と心也の火花散る対峙シーンなど、ロック版『アマデウス』とも呼べる映画『カノ嘘』の魅力をいち早く解読します。

以下小泉監督インタビューに登場する『アマデウス』