12/4発売FREECELL vol.59 特集リードと見出しロングバージョンです

重岡大毅×間宮祥太朗『ある閉ざされた雪の山荘で』表紙巻頭12P

以下リードより抜粋

特に目を引かれたのは、2010年代以降、様々な作品で確かな爪痕を残し、今や日本の映画やドラマで欠かせない存在となった重岡大毅間宮祥太朗以下主要キャストのまるでスクリーンで観る舞台劇のような静かな演技バトルだ。

「同世代で集まって作れる作品って実は学園ドラマぐらいじゃないですか? 今回の作品はそうした学園ドラマからキャリアを始めた人たちが酸いも甘いも噛み分けて、それがまた一つの作品で集まれたってことが”みんな頑張って来たよな・・・”と感慨深かったですよ。みんな一緒に仕事をして来たわけではないけど、このメンバーには何か戦友感があったというか」

インタビューパートで重岡大毅はそう語っているが、俳優としてもキャリアを着実に重ねて来た彼の演技を間宮祥太朗は『溺れるナイフ』の頃から注目していて、本作に関しても重岡大毅が久我を演じたのが出演の後押しになったという。これまで意外にも共演はなかったが、実は重岡大毅間宮祥太朗こそ一番の”戦友"だったのだ! 以下ではそれがとても良くわかるロング対談とバディ感溢れるスカジャンコーデのビジュアルをお届けする。

 

以下見出しより
重岡「祥太朗は強そうというか(笑)、僕がうまく言語化できないことをちゃんと言葉にしてくれて、人間的にすごく頼りになりました。ずっといつか共演してみたいと思っていました」
間宮「僕が今回この映画に出ることになったのは、シゲが主演だからというのも理由のひとつですよ。『溺れるナイフ』でとても瑞々しい演技をしているシゲを観て、すごく印象に残っていて」

重岡「グループとしては5大ドームももちろんやってみたいですけど、それよりもまず先に目の前の一つ一つのライブで、熱 い、楽しいライブをやって行きたいと思っています。そこに熱があるならキャパは実は関係ないと思うので、ライブハウスなどでもやってみたいですね。俳優としてはここしばらく影がある役を演じることが多かったからか、今は明るい作品に惹かれています」

松村北斗×上白石萌音 W主演映画『夜明けのすべて』徹底解説8P


以下リードより
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)はある日、同僚・山添くん(松村北斗) のとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だ が、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはでき るのではないかと思うようになる― 。
瀬尾まいこの小説『夜明けのすべて』の映画化となる本 作、 いち早く観せてもらったのですが、あらゆる意味で衝撃を受け、あらゆる意味で感動しました。本文にその理由を記します が、この映画の良さはなんといっても「観終わるのがもったいな い!」と思えるほどの没入感。主題が主題なので、決して明るい話ではないのに、観進めていくうちについクスっとしてしまう。 そして、ラスト近くには、主演の二人を囲む周囲の登場人物たちが発している“善なるもの”のあたたかさにずっと浸っていたいと思えて、彼らと別れがたくなり、心の中で静かに号泣してしまう― 。誰もがこういう映画を作りたいと思っていても、 なかなか作れない。逆説的にいうと『夜明けのすべて』は原作、 監督を始めとする製作陣、役者陣のアンサンブルがすべて見事にハマったからこそ名画になったと思います。本文ではまずこの作品の成り立ちについてから語っていきたいと思います。
 
以下見出しより


藤沢さんが山添くんの髪を切るシー ンのために松村北斗はずっと髪を伸ばし続けていた。
山添くん役に松村北斗を、という話は映画化が決まっ た段階でオファーが行っていたようで「カムカムエブリバディ」の現場でも二人は『夜明けのすべて』での再共演をなんとなく知っていた上で、安子と稔を演じてい た模様。
松村 初めてこの原作小説を読んだとき、生きづらさを描きながらもとても気持ちのいいお話を読むことがきたな、と感じたんですが、映画を見終わったときもまったく同じ感覚を覚えました。小説からいろいろ変更した点も多いのに、と驚きましたが、今思うと、大胆に変えた部分があったからこそ、小説で届けたかったものが全部伝わってきたのかもしれませんね。


龍宮城「音楽劇 秘密を持った少年たち」最速レビュー8P


以下見出しより
音楽劇なので、劇をアゲるための楽曲を龍宮城がパフォーマンスするのだが、その選曲がかなりキマってた。まず、インパクトが大きかったのがオーイシマサヨシの「死んだ!」。龍宮城がハードコア・ゾンビ・デ・ダンス調の振りでパフォーマンスすると、まるで「音楽劇 秘密を持った少年たち」のために制作された楽曲に思えるほどハマっていた

ラストに初公開された 龍宮城の新曲は「レイトショー」。この曲は、今回の舞台で夜行になってしまった龍宮城の面々が演じた霞ヶ丘高校映画研究会が遺した作品であるというダブルミーニングになっているのだ!