1990X発行人斉藤まことによる成分解説その一です

いよいよ発売日を迎えた90年代生まれ女子と90年代文化をMIX掲載するジェネレーションギャップ氷解マガジン・1990X(いちきゅうきゅうぜろえっくす)。


表紙で松井玲奈さんがソニックユースのTシャツを着ていることがナタリーで取りあげられたり、ネット上でこの雑誌をネタに流行20年周期論が展開されたり、いい感じでざわざわ感が出てきたのでここでは何回かに分けて発行人の立場からこの雑誌の成分解説をしておきたいと思います。
まずその一。


●ジェレーションギャップ氷解マガジンというコピーに関して


これは自分が属するアラフィフの世代からアラフォーの世代(=ジェネレーションXと呼ばれた1960年から1974年 までに生まれた世代)に確実に言えることだと思いますが、この世代、非常にトシを取るのがヘタです。

深夜特急」や「アジアンジャパニーズ」がベストセラーになった90年代の「自分探しブーム」のまっただ中で自分探しウイルスに感染してしまったせいか、いまだに「僕らが旅に出る理由」を探す若者気分が抜けずに流行から降りられない。まだ時代の地熱の一番熱いところ触っていたくてたまらない。

そういう青春ゾンビ系のオジサン・オバサンがじつは今の女性アイドル文化や韓流男性アイドル文化を支えていると思うのです。
マンガで言ったら、『海月姫』の千絵子さんとか

http://kuragehime.noitamina.tv/character.html

『俺はまだ本気出してないだけ』のシズオとか

http://www.ikki-para.com/comix/orehamada.html

であるから、トシ取ったX世代と今の10代と20代とはあまりジェネレーションギャップがないような気がします(娘とガチでアイドルの話題共有できる父親多数化現象など)。

というわけで、このジェレーションギャップ氷解マガジンというコピーは「この人もういいトシなのになんでこんなに往生際悪くうちらの流行に乗ってくんのかね?」という今のアラフォー、アラフィフの行動原理に対する若い世代からの疑問に答えるべく設定したものです。


ジェネレーションZ(1985年生まれ~1991年生まれ)の皆さん、さらにその下のZ'世代の皆さん、とうが立ったX世代は今の時代の地熱のある場所=アイドル文化などの流行にまだ自分が乗れるってことで自分を更新したいのです、いつも。


自分を更新できているという実感が、X世代にとって最重要アイテムだってことを、わかっていただけたらと。

(ぼくが1990Xを作った最大の動機もこの自己更新欲という病いwだと自己分析しています)


ジェネレーションギャップ、氷解しましたでしょうか?

では可能な限りたくさんの同世代の方、異世代の方と誌面でお会いできること楽しみにしていますので
1990Xに関するツイートやトラッフバックよろしくお願いします!

以下誌面にも掲載した私物90年代ヴァイナルです。CHARAは「STRANGE FRUITS」というアルバムのビジュアル
ディレクションを担当していたとき、房総の海で撮ったものです。


小沢さん、ご夫人ご懐妊おめでとうございます! それにしても嵐の東京ドームでの相葉くんの仔猫ちゃん発言は
「おやすみなさい、仔猫ちゃん!」 に繋がっているのかどうか気になります