5/31別冊spoon.クリエイターズ・バックグラウンドはsuperfly16ページ、『下流の宴』12ページ、『震災一ヶ月』15ページ!
ここでは前回好評だった「BOOM MAKAER」号のラインで作った
「クリエイターズ・バックグラウンド」号についてお話します。
「BOOM MAKER」号は、映画のキャスト取材のみならず監督、プロデューサーの取材、
話題のガチャガチャのデザインを誰が作っているのか?を探求、3.11後話題になった脱・
原発を推奨するB級アイドルのブログ採録など、ジャンルを横断する形でブームを作っている
”知る人ぞ知る人”をたくさん紹介しました。
これがすごくウケたので、今号では同じラインでさらにぼくの好きな”知る人ぞ知る人”をたくさん取材して
”みんなが知ってる人”にしたいなという思いで作ったのがこの一冊です。
今、多くの人に支持されるソフトやプロダクトを作っている「クリエイター」はどんな「バックグラウンド」
を持っているのか?
以下ラインアップです。
●superflyを井上由美子が撮り下ろし16ページ
ファッション撮影でぼくがご一緒する機会が多い井上由美子さん(以下URLで作品見れます)
http://www.d-cord.com/inoue/inoue.html
彼女にsuperflyのニューアルバム『Mind Travel』のリリースにちなみ
Mind traveler‘s styleというテーマでsuperflyを撮り下ろし
てもらいました。
●NHKドラマ10『下流の宴』12ページ
原作・林真理子、脚本・中園ミホ、主演・黒木瞳という鉄板の布陣で展開される話題作『下流の宴』
『デスパレートな妻たち』や『岸辺のアルバム』が好きな人は絶対見逃せないこの社会派ホームドラマを
勝田夏子監督の目線による作品解説、珠緒役の美波さん、翔くん役の窪田正孝さんの人物造形を主軸と
したインタビューで、12ページに亘って本編の画像満載で特集します。
じつは映画『ユモレスク』で共演していた美波さんと窪田さん、ふたりが劇中の衣装のままでの撮り下ろし
もたっぷりそれぞれ2ページありますので、下流だけどめげない珠緒as美波、ナチュラルに人生から
降りてしまう翔くんas窪田正孝という、ふたりの役への憑依も見ものです(美波さんは『シェイプ・オブ・
シングス』でイブリンというインテリキャラ、窪田さんは『ゲゲゲの女房』で寝ないで働く倉田という
キャラを演じていて、くしくもふたりとも今回と真逆の役。ですが、ぼくには撮影現場の美波さんは沖縄出身
の島娘、窪田さんはホントにリアルな無気力男子にしか見えず、改めてふたりの役者としてのポテンシャル
の高さ、そして彼らをキャスティングした勝田監督の彗眼を知りました)
「下流の宴」日刊スポーツウエブ記事
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/05/21/kiji/K20110521000860660.html
●注目の写真家・齋藤陽道のデビュー写真集『感動』をいち早く公開!
『浅田家』を世に送り出した写真プロデューサー・姫野希美さんが今制作中の若手写真家・齋藤陽道さんのデビュー写真集『感動』
を10ページに亘っていちはやく紹介。齋藤陽道さんは耳が不自由な写真家で写真集の制作もすべて筆談で行われたということ
ですが、その作品は「ハンディのある写真家」の撮ったものでなく、新しい時代の空気を切り取った新進気鋭の写真家が「たまたまハンディ
があった」と呼んでしかるべきハイクオリティー。
デビュー写真集『感動』の発売は8月以降ですが、ここでは姫野希美さんのご厚意で写真集の中の貴重なカットをメディア初公開します。
齋藤陽道公式HP
http://www.saitoharumichi.com/
●トラフ建築設計事務所・鈴野浩一の発想法を紹介!
自由に形が変わる紙の器『空気の器』
http://www.kaminokousakujo.jp/netshop/airvase.html
一見メンディングテープなのにメガネまでかけられる強度を持つ紙のフック『tapehook』
そして、面白法人カヤックのオフィス空間デザイン
http://www.kayac.com/company/office/ebisu
など、次々に時代性のあるプロダクトデザイン、空間デザインを手掛けるトラフ建築設計事務所の代表・鈴野浩一さん
にその発想法の極意を聞いてきました。これはデザイナー志望の方、必見の8ページです!
●槻月 沙江『震災七日間』の続編『震災一ヶ月』15ページ掲載
震災を仙台市で体験し、ライフラインが寸断された中でも『狼と香辛料』を再読しラノべファンのツイッタラーから
「こんな嫁ほしい」とため息をつかせ、余震の中チーズフォンデュ用の固形燃料でスープを作り、そのおいしさを鉛筆書きの
ラフから全国の読者60000人(!)に追体験させ、ウイットが効いてウエルメイドな震災マンガという新ジャンルを
開拓した仙台在住のマンガ家・槻月 沙江(きづきさえ)さん。彼女が4/7仙台の深夜の巨大余震を体験し、そこからまた
どう自己回復していくかを、カート・ヴォネガットばりの語りのセンスで描く、とにかく読ませるマンガ『震災一ヶ月』を
15ページ掲載します(もちろんペン入れ版)。これホント、いい話で営業部と回し読みして、かなりうるっときました。
読みどころは主人公のオタ主婦”あたい”が小学生の息子”坊”の成長に震災後、あるアナログゲームを一緒にしていて
気づくところ。これ読んで文化系のぼくはやっぱ日本人は「野球力」でなく「マンガ力」だ! とすごく高揚しました。
前篇である『震災七日間』
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17905695
以上GW中にがんばって制作した別冊spoon.「クリエイターズ・バックグラウンド」号、
それぞれ興味のある分野の記事を入口にしてもらって、ほかの記事も読み込み読後「あ、なんかつかめた」
と思っていただけたら本望です。アマゾン予約も下記から出来ますので、確実に手に入れたい方は
アマゾンでご予約いただくか、下記データをメモって書店にてご予約いただければと。
別冊spoon.「クリエイターズ・バックグラウンド」 62483‐90 (カドカワムック 387)
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