spoon.4/27売り6月号、亀梨和也、橋本愛が"本当の(やけに目力が強い)兄妹"に見える映画のマジック満載の『美しい星』について


先日、完成記念試写会も開催され、リリー・フランキー亀梨和也橋本愛中嶋朋子らの”火星人ポーズ”が話題になっている『美しい星』。
この映画を早くも今年ナンバー1邦画と認定した今回のspoon.では最速で橋本愛撮りおろし&インタビュー、メイキング画像満載の吉田監督インタビューの2本立てで22ぺージに亘って特集していますが、個人的に1番よかったのは、自分が水星人であると目覚めた一雄(亀梨和也)が、金星人であると目覚めた暁子(橋本愛)に”お前、何星人?”と尋ねるシーン。
このシーン、二人がちゃんと本当の兄妹に見えるのです!

本作は、リリー・・フランキー、橋本愛は当て書きで一雄役は、吉田監督が充電前のKAT-TUNでの亀梨和也の眼差しと居づまいに惹かれてキャスティングしたそうですが、こうした"役に呼ばれる”形での客演は、亀梨和也史上でも類はなく、結果的に彼の役者としての今後のキャリアに大きな”武器”を寄与するものになったと思います。

『美しい星』は、浮わついたお天気キャスターだったものの火星人として目覚めてからは過激なエコ思想に走る父・大杉重一郎(リリー・フランキー)、大学生活に馴染めず一人ですごすことが多かったものの、金星人として目覚めてからは自分の美しさで世の中を正そうとミスコンに出て、金星と交信を始める娘・暁子(橋本愛)、日常に埋没していたものの、サイキックな波動が入っているミネラル・ウォーター「美しい水」の販売を始めてから意識高い系の地球人になる母・伊余子(中嶋朋子)と、主要キャラの覚醒が濃密な群像劇として描かれますが、ある種の挫折感を抱えながらメッセンジャーボーイをしている一雄(亀梨和也)が水星人として目覚め変容していく演技は、本当に各種の助演男優賞確実のクオリティーだと思います。

特に何かにつけてのれんに腕押しの前半部のC調の重一郎に対する一雄の「眼差しの反逆」パートは最強。本誌では貴重な亀梨和也と吉田監督の『美しい星』メイキング画像もたくさん掲載したので、ぜひ吉田大八監督作品を未見の方もご一読&『美しい星公開時は映画館に足をお運びください!


spoon.6月号

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